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With Live Planet _この星で生きる_

第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に


「僕はいつでもアテラスの味方だ。
操られて酷いこと言ったらごめん。
お願いだから、僕から離れないで…」



そう言ってリエルさんは私に抱きついてきた。



「大丈夫です、覚悟してますから。
リエルさんのこと信じてます」



そう言ってしばらく抱きついていた。



「まだ仕事終わってないから、終わらせてくるよ。人と会わなきゃいけなくて…」



「うん、ありがとう」



長い長いキスをして私達は別れた。


これが最後のふれあいになることをなんとなく察しながら。




それから私はお風呂に入り、寝ようと思って布団にくるまって照明を落とした頃だった。



急にドアがノックされたのでフットライトだけつけて、急いで開けに行った。


「ーワン、トュー!こんな時間にどうしたの…?」


扉の前にいた2人に驚きながらも私は質問をする。


2人は私の部屋にいきなり入るや否や、
ワンはナイフを取り出した。


「ま、待って。何するの!今日のことは謝るから……」


そう言いながらも振り上げた手が目線に入り私は目を閉じた。






「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」






くると思った痛みはない、しかし代わりに叫び声が部屋に、頭の中に響いた。

瞬時に目を開けるとワンの太ももにはナイフが突き刺さり、トューが頭をかき乱していた。


「な、何してるの⁉︎早く救護室へ行かなきゃっ!」


私は突き刺さってるナイフを抜こうと柄に手をかけた時だった。


ガチャと扉が開き、続々とみんなが入ってくる。





「ーお前、何やってんだっ!」


そう聞こえた時には私は部屋の奥の壁に背中から勢いよくぶつかり、床にへと叩きつけられた。


お腹を蹴られた……?


目線を扉の方にやると、蹴りの姿勢から体制を直したと思われるガブリエルさんだった。


「お前、そんな奴だったんだな」


ラーファさんが倒れてる私に冷たい声をかけてきて、心臓が掴まれる錯覚に陥る。


「みんなの前で謝ったのがそんな恥だった?人間だってだけで恥だろ?」


ミカさんの冷たい声と言葉。


「そうですね、ワンさんにこんなことして……」


ウリさんは彼女を背中に背負い、部屋を出て行く。






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