With Live Planet _この星で生きる_
第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に
「少しは1級戦闘士の自覚持ったら?
人間てトロイのな。こんなんと一緒とか恥ずかしいわ」
しかも隣の隣のミカさんにそんなことまで呟かれ、ものすごく辛い。
そんな事があったからか、訓練は最悪だった。
思うように体が動かず、受身を失敗し体を痛めたりした。
お昼休憩になると一度救護室に行き、痛めた手を固定してもらった。
それから食堂へ行くと、ウリさんとミカさんは先にご飯を食べている。
「待ってたよ…ってどうしたの?その包帯」
「受身失敗しただけです。待たせてすみません」
私が席に着くと同時にウリさんとミカさんは席を立った。
「食事がまずくなるので自室で食べます」
「ケガして被害者アピールとか。さすが人間だね?」
そう言って行ってしまった。
「…すみません。これからは私が自室で食べますね」
他の人は私を励ましてくれたがさすがにこんなのは辛すぎる。
その後、訓練も無事に終わり私は食事を自室で食べた。
明日になったらラーファさんに、明後日にはリエルさんにも嫌われるのだろうか。
私の居場所がなくなれば、どこに行けば良いのだろう。
そう考えているとリエルさんが来たので迎え入れる。
「何考えてた?顔真っ青だよ…」
私の頬を撫でる手がとても暖かかった。
「明日はラーファさん、明後日はリエルさんに嫌われて私の居場所がなくなったらって…」
ありえないような事が一度に起こりもう自嘲気味に話してしまう。
「…これ、持っておいて」
そう言って渡してきたのは1通の手紙。
そしてこう話してきた。
「ミカとウリが私にあんな態度を取るようになったのは、アテラスを嫌いだからじゃない。いきなりすぎるから操られてる気がする。
だから僕もいつどうなるか分からないから、僕の気持ちを書いておいた」
すがるかのような目で、私を見てくるガブリエルさんの顔色もあまり良くなかった。