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With Live Planet _この星で生きる_

第3章 アースベインという星は




「創は、なんですか?」


「創はね、この星には約0.02%の人が
『モーダリング』という職につく。
それが創っていうんだ。

モーダリングとは、なんでも創れるんだ。創造できるもの全てをね」


「創造できるもの全て…?」

ここに来て、いきなりミカエルさんは
私を試すかのような挑発的な笑みを浮かべた。


「そう、飲料水も食料も……
『君を殺すための爆弾』もね」



「私を殺すための爆弾……
要するになんでもできる…と?」


「今の挑発に怯えないなんてやるね〜。アマテラスちゃんは飲み込みが早くて助かるなぁ〜。

っと、ここだよ。ここが13区画ね。
覚えたかなぁ?」


そう言って、止まった場所は
先ほどのところから離れた所だった。


「ここからはテルシーだったかな。
またね、アマテラスちゃんっ!」


「あ、ありがとうございました!」


私が深々と礼をした後に、顔を上げたら彼の姿は小さくなっていた。


「テルシーさんは…」

私がキョロキョロしてると、後ろから咳払いが聞こえた。


「アマテラス、第13区画へようこそ。お前の部屋はA1224だ。」


そう言ってテルシーさんは手元の機械で何かをする。


「部屋の前に着いたらバーコードをかざせ」


「え、服脱ぐんですか!?」


「…ほう。しっかりと考えて印刷したようだな。少し待っとれ」


そう言ってまた機械を操作しているとその機械から何かが出てきた。


「服を脱がなくても良い所にこの部屋専用バーコード貼れ。一度貼ったら薄れるまで移動できぬぞ」


シールのような素材のバーコードを
私は考えて左耳の下に貼った。


ここなら普段は髪の毛で隠れてるし、
使う時には横を向いて、耳に髪をかければ楽勝だ。


「部屋にあるモニターで明日はどこに行けば良いかなどが表示される。

しかと見ておけよ」


分かりました。と返事して私は
A1224を見つけるため、廊下を歩き出した。



「A1226………A1223、あ!A1224だ」


私はもう一度教えてもらった番号と照らし合わせてから、周りに人がいないかを確かめた。

バーコードを認証システムと思われる機械に見せる。

そこに赤いレザーが当たり、スキャンされるのを横目で確認した。



『…complete.』

(完了、解鍵開始)
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