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With Live Planet _この星で生きる_

第10章 私は誰でしょうか


「…ガブリエルさんは何も言ってくれないんですか?」



私は黙っているガブリエルさんに近づくと勢いよく抱きついてきた。


勢いを止めきれず何歩が後ろによろめいたが支えてくれる。


「おかえり、心配したんだよ!!」


「ただいま、ご心配おかけしました」


私がそう言うとさらに抱きしめる腕の力が強くなった。


そんなガブリエルさんが愛おしくなり、
頬に軽くキスをすると珍しく照れている。



「大好きですよ、ガブリエルさん」


「僕も、大好きだし」


そう言ったガブリエルさんはいきなり私をお姫様だっこした。


私は「おろしてください」言ったが
「足の怪我が心配だから運ぶ」と言ってそのまま自室にへと運んでくれた。



「5人もいるとすごい狭いね…この部屋」



私の部屋は第2級戦闘士以下用の部屋なので確かにみんなの部屋よりは狭い。


でも広くてもなんだか寂しいのでこの部屋にしてもらったのだ。



「この狭さがいいんですよ〜!久しぶりの部屋だぁ!」


私は調子に乗って毛布の上にダイブしたが、薄い毛布だから痛かった。



「もう1時すぎたので寝ますか!」



と言ってウリさんが部屋を出ようとしたが私が引き留めた為、結局みんなで寝ることになった。


横に全員が並べば部屋の端から端まで満杯だ。

でもなんだか暖かいので良しとする。



「おやすみなさい!」


「「「「おやすみ」」」」


照明を消すと、ガブリエルさんはいつものように私を抱き枕代わりに抱いてきた。


久しぶりの温もりに安心して、私はすぐに眠りにはいった。




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