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With Live Planet _この星で生きる_

第10章 私は誰でしょうか


私はそれを受け取り、早速書き始めた。



「リュウへ


急に帰る事になってごめんね。
本当はリュウともっともっとお話しして、遊びたかったよ。

いつか機会があれば、城に招待するね。
第1級戦闘士のみんなと遊ぼう!


スゥとアトリ村の事、よろしくね!


元気でね! アマテラスより」




そう書き終えた私はまだ時間があったので朝ご飯を作り置きしておいた。



家を出る前に私はリュウの頭を撫でる。


「またね、リュウ。みんなの事頼んだよ」



こうして見送りしてくれるスゥと共に私は荷物を持って家を出た。



転移陣が発動するまであと1分ほど。


「2日間ありがとう。
スゥは本当に良いお兄ちゃんだと思うから自信持ってね。リュウを守ってあげて」


スゥは私の一言一言にしっかり頷いて聞いている。


「2人ともしっかりしすぎだから少しは誰かを頼りなね?


またお手紙書くからたまにはスゥも書いて」



そこまで言った時に残り10秒だという合図がなった。


最後に私たちは固い握手をしてお互い礼を言い合った。



アトリ村の景色がぐわんと揺れ、視界がはっきり見えた時にはもうアトリ村ではなかった。


代わりに2日ぶりのみんながいた。



「「「「おかえり!」」」」



みんな私の帰りを待ってくれていたようで、私を一斉に取り囲んできた。



「すっごい心配したんだよ!足は大丈夫??」


とミカさんは足をいたわりつつ抱きついてきた。


「まぁ、アテラスのことだからうまくいくとは思ってだがな。おかえり」


ラーファさんは微笑みを浮かべて頭をポンポンとしてくれた。



「そうですね、アテラスさんも無傷ではありませんがアトリ村は守れてますし。お疲れ様でした!」


ウリさんもそう言って私の荷物を持ってくれた。



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