With Live Planet _この星で生きる_
第10章 私は誰でしょうか
全ての料理を作り終えたので、リュウにお手伝いしてもらいながら準備を整える。
「はい、完成!肉じゃがとこっちは炒め物!あとは……….」
など一通り説明し終わると、2人とも箸を使ってもぐもぐと食べ始めた。
「ん~~~、美味しいよっ!すごいね!」
「アマテラスさんは料理も上手だぁ!」
そう言ってお皿が速いスピードで空になっていく。
全皿が空になったところで2人ともお腹を押さえていた。
「俺らは寝るところ準備するかっ!」
そう言ってスゥとリュウは2Fへと行ったので、私は手早く皿洗いを終えた。
「アマテラスさーん、こっち来て!」
2Fの吹き抜けの部分からリュウが叫ぶのでそちらに行くと、2人の寝室だった。
「ここでアマテラスさんと寝るのぉ!」
2代のベットを端にやり、真ん中にお布団を引いている。
その布団の真ん中でリュウが寝転がっている。
「寝るまで、アマテラスさんのお話を聞かせて!!」
そう言うリュウの隣に私も潜り込むと、
その反対側にスゥも潜っていた。
まだ19時だけどなぜか布団に入って雑談するという不思議なことがなんだかワクワクした。
私はガブリエルさんやミカさんなどのおもしろい話すると、2人とも目をキラキラさせて聞いていた。
「ーそれでね、うさぎみたいって馬鹿にされたの。…あれ?リュウ寝ちゃった」
私が話してると、先ほどまで相槌を打っていたリュウが目をつむっていた。
「きっとアマテラスと沢山遊べたから疲れて寝ちゃったんだと思う」
そう言いながらスゥはリュウにお布団をかけ直していた。
もう22時なので、まだ5歳のリュウにとっては夜更かしだ。
「おやすみ、また明日遊ぼうね」
私が優しく頭を撫でると、少しだけ笑ってるように見えた。
それから私たちはリュウを起こすのは悪いので、端のベットの上で話していた。