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With Live Planet _この星で生きる_

第10章 私は誰でしょうか


「いきなりで悪いな。勝手だか占いをさせてもらった。信用するかどうかは任せるぞ」


そう言ってバァバは話し始めた。


「近々、お前にとって良くないことが起こる。そうしたらお前は過去にとらわれるだろう。しかしそこから抜け出す為にはかなりの勇気と犠牲、我慢が必要だ。

孤独になるな。頼れ、誰かを。
助けろと口に出せ。

私から言えるのはここまでじゃ」


ふぅ、と一息つきバァバは私を見た。


「不安か…?お前の過去は知らん。とても暗くて深い闇に手を出そうとすると鋭く長い棘が貫いてくる。そんな感じだ」


奥深くにしまっていた過去がまた出てきた。またあの時に戻ってしまう。


「…まずは自分は誰か、を知れ。過去と向き合え。」


そう言ってお話は終わった。

正直なにも意味がわからない。
でも良くないことがあることは分かる。


気をつけなければ、戻らない為に。

2度とあんな思いをしない為に。



私はモヤモヤしながらバァバの家を出ると、外でスゥとリュウが遊んでいた。


「あっ、おかえり!」


リュウが私の方に小走りで走ってきて抱きついてきた。本当に癒される。


「浮かない顔だね…?あんまり良い未来じゃなかった?」


スゥがそう聞いてきたので、わたしは苦笑いで肯定する。


「何かあったら助けるよ。…あ、アマテラスの周りにはもっと強い人いるか」


そう言って照れくさそうに彼は笑っていた。


「バァバは確かに当たるけど、そんな気にする必要はないよ。普通にしてれば大丈夫だから」



「うん、ありがとう。なにかあったら頼らせてよ」


そう言うとリュウとスゥは揃って返事をしてくれた。


「村の案内はこのくらいだな、さてアマテラスが泊まる家に行こうか」


「どこだと思う⁉︎……僕の家だよ!」


私が考える前にリュウが答えを言ったのでスゥさんと顔を見合わせて笑ってしまった。


少し歩くと、木でできいる小さなログハウスに到着した。


「ここだよ!そして俺とリュウの家だ」


中に案内されると、木の優しい匂いがした。




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