With Live Planet _この星で生きる_
第10章 私は誰でしょうか
ピピピッ、ピピピッ
お決まりのアラームが同時に5つなった。
私はうっすらと目を覚ますと私の右腕にはガブリエルさん、左腕にはミカさん
足元にはウリさんとラーファさんが寝ている状態で起きた。
…布団5枚あるのに、約1枚半しかつかってないじゃんっ!
と、朝から早々に心の中でツッコむ。
「ーおはようございます、アテラスさん。…うわっ、すみません足元で!」
自分が寝てた場所に驚き、私にペコペコと謝ってくる。
酔いが覚めると180度性格が変わるなぁ。
なんて思っていると他の方たちもムクムクと起き出した。
ラーファさんもウリさんと同じ反応をしたが、他はなぜか当たり前という態度だった。
「朝ごはん、冷蔵庫にあるからみんなで食べよう〜!」
ミカさんが朝ごはんの準備をしているうちに、私達はお着替えとお片付けだ。
ミカさんも酔いが覚めていつも通りのようなので、やはり昨日のは酔いのせいだろう。
隣の部屋をお借りして軍服に着替え、ガイア様からもらったネックレスを首につけた。
「お待たせしました〜!」
私はリビングへ戻り、お片付けを済ますとみんなも着替え終わったようだ。
作り置きにしてはものすごく豪華な朝ごはんだ。
いただきます、をみんなでして食べる。
「あっ、アテラス!はい、これ!」
そんな中でガブリエルさんが私に小さな箱を渡してきた。
「えっ、何ですかこれ!開けても?」
ガブリエルさんが頷いているので、箱を開けるとアンクレットが入っていた。
「それ左足首ににつけてね。意味は僕のものってこと。村で悪い虫がくっつくと嫌だから…」
箱からスルリとアンクレットを取り出し、ガブリエルさんが私の前に跪く。
左の足首にしてくれたアンクレットの真ん中で輝く真紅色が綺麗だ。
「ありがとうございます!大事にしますね!」
私がそう言うと満足そうに彼は食事を再開していた。
それからウリさん、ラーファさんからヘアゴムとミカさんからはブレスレッドを貰った。
みんな、私を守るお守りだという。
私は早速新しいヘアゴムで髪の毛を結い直し、ブレスレッドを手首につけた。
「何だか守られてる感がすごい…」
思わずこぼしたその呟きはみんなに笑われてしまった。