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With Live Planet _この星で生きる_

第10章 私は誰でしょうか


17時になり、私はミカさんの部屋に入る。


「待ってたよ、アテラスちゃん!」


出迎えてくれたミカさんが私を椅子に座らせてくれる。

みんな揃っていて、テーブルの上に並んでいる料理に釘付けだ。

私はガブリエルさんがくれたグラスを持つ。


「アテラスさんも来ましたので、さっそく始めますか!それでは…かんぱーい!」


カチンッ、という涼やかな音をグラス同士が鳴らす。

ちなみに明日の為に今日はお酒を飲まないのでジュースだ。


「今日は洋食ですね、美味しそうです!いただきますっ!」


私はミニミニハンバーグを食べるとさすがミカさん、とても美味しかった。


みんなもたくさん食べるので料理はすぐになくなってしまったがお腹は満たされた。


「離れて…僕今彼女いるんだけどっ?」


相変わらずワンとトューに絡まれていたガブリエルさんが不意にそんなことを言ったので飲んでいたジュースを噴いてしまった。


「えぇっ?誰ですかぁぁ?」


それは聞いちゃダメだし、言っちゃダメだぁぁ!


いく末を見守っていたらガブリエルさんの腕により私はぐいっと引き寄せられる。

そして理解する間もなく、私の唇とガブリエルさんの唇が重なる。


「ーな、な、なにするんですかっ///」


「アテラスは僕の彼女だから」


私の言葉はスルーし、お手本のようなドヤ顔をみんなに向けている。


あちこちから手に持っていたグラスを床に落とす音が鳴った。


「そ、そうなんですかっ?いつからですか?」


「嘘だぁ!アテラスちゃん本当なの⁉︎」


みんなして私達に質問するため、もう苦笑いするしかない。


「な、なんの冗談ですかぁぁ?」


「ガブリエルさんの彼女は私ですぅぅ!」


とワンとトューはうろたえ気味に話すが、ガブリエルさんは聞こえないふりをする。


「アテラスは僕のものだし、僕はアテラスのものだ」


そう言って自分は楽しそうにカクテルを楽しんでいる。


ガブリエルさんのせいでお酒を飲んでいないのに顔が赤くなってしまった。


みんなも慌ててグラスを片付けているが、とても驚いてるようだ。


「「す、すみませんが帰りますっ」」


そんな中でワンとトューは帰って行った。


「最初から呼んでないんだけどね…」


とガブリエルさんは毒舌を吐いた。




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