With Live Planet _この星で生きる_
第10章 私は誰でしょうか
なんだか段々面倒くさくなる。
みんな同じ動作で間違っているのだ。
こういう時は………
「短剣グループ、集まって!…みんながよくやるこの動作!!」
私は自分の短剣を取り出し、正しい動作と、間違いの動作を行う。
「正しくやれば振りかざした後、どの姿勢にも、行けるはずっ!」
私は振りかざしてバク転したり、振りかざしてしゃがんだりと様々なことを行う。
一気に教えたほうが早いと思ってこうしたわけだが、分かってくれただろうか。
とりあえず、短剣グループは置いといて
拳銃グループだ。
拳銃グループを見ているとほとんど的に命中していないようだ。
私は1人の人の後ろからその人の手を包むようにして、銃を持つ。
後ろから抱きつくような姿勢が恥ずかしいのだが、教えるためにしょうがない。
「銃を握る力が強いから震えてる。で、もう少し上…撃つよ。……中心いったかな?今みたいに撃つ瞬間の反動も計算すること!」
手に振動が残る中、その人から離れると顔を真っ赤にしていた。なんだか申し訳ない。
他の人にも同じように指導してくが、やっぱり顔を赤くされる。
それを我慢して、待望の2丁拳銃グループだ。3人だけだけど。
しかも2丁拳銃を扱うだけあって、かなり的に当たっている。
「スポンジ弾使って、撃ち合いしてみる?奇数だから私入るね……」
取ってきた訓練用2丁拳銃にスポンジ弾
を5発ずつセットする。
「制限時間は3分、各自当てた分を覚えておいてね。弾が全員なくなり次第制限時間内でも終了!……負けた人は罰ゲーム…よーい、スタート!」
「え、ちょ、待ってくださっ…」
私は訓練生の言い分を聞かず、そのままスタートをかけた。
私は自分の弾をあっという間に1人だけ狙って、全て当てる。
一見、これであとは避けるだけと思うだろう。
私は相手の後ろに忍び寄り、銃を奪いとる。
「ルールに銃を奪っちゃダメなんてないからね〜?」
なんでやりとりしてたら、後の2人はどちらとも弾を使い切ったようだ。
残るは私が奪った銃だけとなる。
こんな面白いことはないと思う。
「みんな、獲物だね〜〜⁇w」
私がそう言うと一目散に逃げ始めたが、叶うはずもなく5発全てを命中させて終了。
制限時間は残り1分57秒。かなり早い。