With Live Planet _この星で生きる_
第3章 アースベインという星は
私はふぅと短く息を吐き出し、勇気を振り絞った。
コンコン
「失礼します」
私はそう言いながら部屋の戸を開けた。
正面には机と椅子に足を組んで座っている人がいた。
「…君は誰⁇来客予定…なかったはずなんだけどな?」
声のトーンは低く落ち着いているが、どこか怖さを感じた。
「ア、アマテラス…?と申します。
ウリエルさんにこちらに行くよう言われて…」
「ウリエルが…?あぁ、そうだ!
そう言えば来るって言ってたなぁ!」
私は思い出してくれた事にホッとした。
「やっぱり僕は正しかった!
来客予定はやっぱりないね!」
が、それも束の間だった。
「…奴隷が来るってだけだもん!
あっ、言いすぎかな?んー、そうだなぁ!…使い捨ての駒かな!」
「なっ……」
あまりの毒舌と言うかひどい良いように私は言葉をなくした。
藍鼠色の短い髪の毛、真っ赤な鋭い目
薄い色素の肌の美青年のこの男。
くそ、失礼な野郎だ。
「君にはアマなんちゃらなんて大層な名前いらないよ。捨て駒さん⁇
さて、戦闘士の説明をしてあげよう」
私の事をガン無視して、勝手に話し始める。
「戦闘士って言うのは、この星を守るために戦う職だよ。
1級から3級まであって、君は弱そうだから50級からでも良いくらいだよね?」
何て言いながら私の方を見て嘲笑してきた。
「ま、特別大サビースで3級に入れてあげてもいいかな。
どうせすぐ死ぬだろうからさぁ!
じゃあそれに着替えて次の人のところ行ってねー」
そう言いながら私に黒い袋を投げ渡してきたので受け取って中を見る。
中には真っ白なロングワイシャツにジーンズとその他もろもろ。
こんな腹立つ奴がいるところに、少しでも長く居たくないから、
私はドアの陰で急いで着替えてから荒々しく扉を閉めて出た。
なんなの、あいつ!クソ腹立つんだけど。
苛立ち気味に歩き出した私は、少ししてふと気づく。
あれ、私どこ向かえばいいんだ?
あの嫌味ったらしい奴は何も言ってなかった…
次の人のところってどこだよ!ってか誰だよ!
私は辺りをキョロキョロしてると少し先に扉があったのでそこで聞いてみる事にした。