With Live Planet _この星で生きる_
第3章 アースベインという星は
「あなたはこれからこの星の説明と
名をを受けていただきます。」
階段を何階か分上ると、また豪華な内装の廊下を歩いて扉の前に着く。
「肩身を狭くする必要はありませんよ」
そう言った後に彼は扉を開いた。
これまた豪華な内装の部屋のサイドにはたくさんのアストがいた。
しかし先ほどと違うのは、そこにいるアストが人間と同じような容姿をしていたところだ。
相変わらず、視線は痛く感じるが。
それに何かを言うざわめきも。
「真ん中の椅子にお座りください」
耳側でこそっと言われ、私は席へ着いた。
私の席の周りより少し高いところから見下ろされてる視線は心地よくない。
そんな事を思っていた時に正面から大声が聞こえた。
その声で周囲の声は止む。
「これより儀式を行う。
ニンゲンよ、テルシーより話を聞いていたと思うがお前には名をつけなければならない。
そこで少しニホンというのを調べてみたところ「アマテラスオオミカミ」と言うカミがいるな?
その人から名前を取り、お前は「アマテラス」だ。
チキュウでの名前を捨てろ」
アマテラス…と何度も心の中で呟く。
確かに「天照大御神」という神が信仰されていたのも知ってるし、悪い名ではない。
「そしてこの星で職につかなければならないが、お前はもちろん『戦闘士』だ。詳しい説明は担当の者がする」
それから幾つかのルールや法律を教えてもらい、儀式というのは簡単に終わった。
「お疲れさまです、アマテラスさん。
担当の者のところまでお連れしますね」
初めて呼ばれた名前違和感を隠しきれなかった。
またざわつき始めている場を後にして
また歩いてひとつの部屋の前に止まる。
「中にいますから、お名前を」
深々と礼をしてからウリエルさんは颯爽とクリーム色の長い髪を翻して行った。