With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
そうこうしてるうちに私たちはついに新たな箱を開ける時が来た。
箱のふたを開ければ、前回と同じように手紙はもちろん、様々なものが入っていた。
まずは大きいものを取り出すとしよう。
高そうなパッケージのお菓子に手作りと思われる私の名前入りキーホルダーなどなどジャンルは様々だ。
「僕は食べ物ばっかだけどアテラスは雑貨も多いね、やっぱり女の子だからかな?」
そう言いながらガブリエルさんも箱の中から物を取り出していくと、見たことのないものが出てきた。
「なにこれ?どこか地方の置物…かな?」
ガブリエルさんが首をかしげながら、私にそれを渡してきた。
木製でギョロ目だけど表情は笑っていてどこか可愛らしい置物だ。
私がその置物の後ろを見ると手紙が付いてあったので、とにかくそれを読んでみる。
「アトリ村のリュウより…あっ!リュウだっ!」
私は手紙の差出人の名前にピンとくる。
私がテレビを使って、お返事をさせてもらった子だ。
「リュウって…前に話してた子?」
私はその時に頷き、すぐに内容を見る。
アマテラスさんへ
げんきですか?ぼくはげんきです!
ぼくの村にあるたった1だいのテレビを村のみんなといっしょにみました。
ぼくはちゃんと村のみんなにアマテラスさんにおしえてもらったことを言っています。
……………………
じかんがあったらぼくの村にきてください。ぼくがあんないしたいとおもいます。
リュウより
全ての文を読み終わり、頭の中で整理をする。
リュウは私が言ったことを守り、頑張っているけど村人が私が言った【リュウ】だと信じてくれないそうだ。
だから村に来て欲しいらしい。
もちろん今すぐにでも行ってリュウのところに行きたいが、私にはこの星を守るという任務がある以上自由に動き回れない。
しかし、ここまでやったのだから最後までやり遂げたいとも思う。
「ふーん……行ってみたら?ガイア様に言ったら転移陣で一瞬でつくから2日くらいお休みもらったら?」
私がどうするか考えていると、いつの間にかその手紙を読んだガブリエルさんが提案してくる。
「でもその間に侵略が来たら…」
「その時は転移陣で呼び戻すから大丈夫でしょ?助けに行きなよ」
という後押しもあり、私は行くことを決意した。