With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
とりあえず、明日みんなに言ってからガイア様のところへ行きお願いしてこようと思う。
「よしっ!ともかくリュウについてはまた明日だ!今は手紙を読むぞ!!」
そうして私は大量の手紙を読み始めた。
「……きろっ!おーきーろー!!」
何回めでしょうか。私はまた居眠りしていたようです。
「明日も訓練あるんだから今日はもう寝よう?あとひと箱だから間に合うよ?」
寝起きの耳にとても心地の良い低めの声がまたまた眠りに誘ってくる。
「だーめっ!歯磨きしなきゃ!」
そう言ったガブリエルさんは私の口に歯磨き粉をつけた歯ブラシを挿入してきた。
それを握り、シャコシャコとまんべんなく磨きようやく寝る準備が整う。
私が先にガブリエルさんに壁を向ける形で寝転がる。
「毛布小さいからくっつかなきゃ…」
と言って彼も同じ向きで私を抱き枕のように抱いてきた。
そしてスマホにて部屋の照明を落とした。
さっきまで眠たかったはずがなんだかドキドキして心臓がなっている。
「……心臓、凄いどくどくいってるね」
不意にガブリエルさんがそんなことを言うからもっと心拍数は上がった。
「アテラス、こっち向いて?お願い」
優しい声が耳のそばで聞こえたと思ったら、私の体の両脇に手をつく形にガブリエルさんが移動した。
私は恥ずかしかったが、ガブリエルさんの方を向く。顔が熱くなるのを感じた。
「アテラス、好きだよ」
そう言って私に抱きついてきて、彼の体重が彼の温もりを尚一層感じられる。
「私はもっと好きかもしれません…」
「なら、僕はもっと好きだから」
暗くても相手が微笑んでることは感じ取れた。私達はそのまま横に転がり、向き合う姿勢で落ち着いた。
「おやすみなさい、ガブリエルさん」
「おやすみ、アテラス」
こうして私達が付き合った記念の日は過ぎ去っていった。