With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
「でーきたっ、僕のものって印を付けたから」
そう言うと彼女は洗面台の方に小走りで向かったと思ったら、戻ってきた。
「ー嬉しいっ、ありがとうございます///」
それもすっごい赤い顔して満面の笑みで、僕の胸に抱きついてきた。
慌てて、口を手で覆う。
こうでもしなきゃ、にやけが止まらない。
「…どうしました?」
「ーそれは反則でしょ?照れながらそんな笑顔で……小悪魔めっ!」
ふいっと顔を背けてみたが、すぐに顔を確認され照れてるのがバレてしまった。
「照れてるんですかっ?照れてるんですねっ!やったー!」
ニヤニヤと隠しもせずに、僕の体を突いてくる彼女は嬉しそうだ。
「うるさいっ、早く風呂入りな!」
「えっ、まだガブリエルさんのその顔見ておきたいですっ!!」
そう言った彼女はスマホのカメラを使って、僕の顔を追いかけてくる。
撮られては困るので、ひょいっとスマホを奪った。
「ーあ、あれ?スマホが……」
アテラスが呆然としてるうちに彼女を抱き寄せる。
「わっ、ちょっと!…「ー1秒以内にお風呂に向かわなかったら、服脱がすよ?」
耳元で囁くと耳まで真っ赤にして、小動物のように俊敏に浴室へと向かっていった。
その様子が面白すぎて柄にもなく思いっきり笑った。
「覗かないでくださいねっ!」と叫んだアテラスはお風呂に入ったようだ。
ただいまの気分は最高に良い。
何しろアテラスがやっと僕のものになったのだ。
長く綺麗な黒髪も、希望で溢れている目も、ふっくらとした唇も。
「すべて僕のもの…。絶対に離してあげないから……覚悟しててね」
そんな僕はアテラスがお風呂を上がるのを待っていた。