With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
「照れてるんですかっ?照れてるんですねっ!やったー!」
初めて見るその顔に興奮を隠しきれなくて、ニヤニヤしてしまう。
初めてガブリエルさんが私のせいでクールじゃなくなったぞ!!
という喜びが私の心を満たす。
「うるさいっ、早く風呂入りな!」
「えっ、まだガブリエルさんのその顔見ておきたいですっ!!」
スマホのカメラを使い、ガブリエルさんの顔を撮ろうとするが俊敏な動きで動くためなかなか撮れない。
「ーあ、あれ?スマホが……」
せっかく頑張っていたのに不意にスマホがガブリエルさんに取られた。
そして強引に私に背中を向かせて後ろから抱きついてくる。
「わっ、ちょっと!…「ー1秒以内にお風呂に向かわなかったら、服脱がすよ?」
耳元で囁かれ、また顔が赤くなるのを感じたと同時に私は浴室へとダッシュした。
居間ではガブリエルさんの意地悪そうな笑い声が聞こえていた。
私はやっぱりガブリエルさんには敵わないようだ。
「覗かないでくださいねっっ!!」
私はそう叫んでからお風呂へと入っていった。
ガブリエルside
スースー、と可愛い寝息を立てて無防備にも僕に抱きついて寝ているアテラス。
お疲れのようだったらしく、すぐに寝てしまった。
彼女の温もりと落ち着く匂いが僕を優しい眠りにへと誘ってきたが、すぐに起きてしまった。
「いつになったら好きって言うの…?」
僕のことを好いてくれてるのは間違いないと思う。現にこんなに僕に抱きついて寝ているし。
僕はこんなにも愛してるのに……。
この体勢だとキツイだろうから、布団に寝かせてあげようとして手を離すがアテラスがキツく僕を抱きしめていて離れない。
それでもなんとか離れさせて、膝枕をしてあげる。
本当は普通に寝かせようと思ったのだかこんな薄っぺらい枕は枕とは言えない。
だから少しでもマシなように膝を使うことにした。
「やっと好きだって言ってくれたねー?どれだけ待ったことか…」
やれやれ、といった様子で私を見てくる。