With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
ードンッ
真上にガブリエルの手が壁に勢いよくつき、いわゆる【壁ドン】をされてしまった。
背の高いガブリエルさんが私の顔の正面に自分の顔が来るように屈む。
好きなのはバレてて、その好きな人の顔が目の前にある。
これ以上の幸せと、恥ずかしさが兼ね備わることなんてそうそうないだろう。
「ねぇ…」と言ったひどく色っぽいガブリエルさんの吐息が顔にかかる。
「ー好きって言ってよ?さっきみたいにさ?」
さらにグイッと顔を近づけてきたので動けば触れてしまいそうだ。
「ほら、早く…」と意地悪そうな笑みを浮かべて笑ってくる。
この人は…ひどい人だと思う。
「す…す、好きでっ、んっ……///」
好きです、と言い切る前に彼の唇が私に重なった。
「よくできましたっ、えらい子にはご褒美を!」
私が反抗する間もなく、あっという間に彼は私をお姫様抱っこで布団の方に運び、優しく下ろしてくれた。
「ちょ、ガブリエルさんっ⁉︎」
「はい、黙って目を閉じる!」
そう言うとガブリエルさんは私にまたがり、またやさしいキスを落とす。
彼の温かい唇が私を溶かしてしまいそうだ。
ワイシャツのボタンを2つ外され、鎖骨やりも少し下辺りまで露わになる。
「…バーコードここにしたんだ」
そう言いながらバーコードをなぞられてものすごくこちょばしい。
彼の指がなぞった場所がひどく熱い。
不意にバーコードの下らへんにガブリエルさんが顔を近づけて、先ほどとは比べ物にならないほど強くキスをした。
「でーきたっ、僕のものって印を付けたから」
私は一度起き上がり洗面台の鏡に映すと、キスされた部分に真っ赤なキスマークができていた。
私はガブリエルさんの元に戻り、そのまま抱きつく。
「ー嬉しいっ、ありがとうございます///」
私が思ったことを伝えるとガブリエルさんは口元を慌てて手で覆った。
「…どうしました?」
「ーそれは反則でしょ?照れながらそんな笑顔で……小悪魔めっ!」
ふいっと顔を私から背けたガブリエルさんの顔は私に負けず真っ赤だった。