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With Live Planet _この星で生きる_

第3章 アースベインという星は



外の光をくぐると、そこはアストで埋め尽くされていた。


容姿は様々で、猫みたいな顔してたり、頭からバラが生えてたりしてる。


みんな何か口々に言っているが、アストロ語と言う奴なのだろう。

さっぱり分からない。

それにアストの表情からは汲み取りずらい。

笑顔のようなのもいるが、嫌そうな顔してるのもいる。



次に街並みならぬ、星並みはもっと驚いた。


初めて見てしまった。

教科書に載っていた「草」や「木」というものを。


ところどころに茶色の棒から緑色の葉と呼ばれるものが付いていた。



「すごい、これがアースベイン…」


私が驚嘆の声を漏らすとすかさず
テルシーがつっこんできた。


「驚くのが早すぎだ。まだ人工知能を見ていないだろう」


その声で正面を見ると大きな建物があった。
そこがおそらく「城」だろう。


アストからの視線に耐え、城の入り口である門をくぐるとアストからの視線は無くなり、一息ついた。


「何を気を抜いておる、これから帝国の大臣たちに会うのだぞ」


声からしてなんだかテルシーも緊張しているように感じる。


テルシーが入り口となる大きな扉の前で何か動作をすると、ガガガといいながら開いていった。



「ここからはお前次第だ。進め、ニンゲンよ」


「えっ、ちょ、あなたはどっ……」


背中をとんと押され、私が城に入ると1人でに扉は閉まり言葉を遮られた。



中に入って少し歩みを進めると、
床には真っ赤な絨毯、天井にはシャンデリアなど豪華な内装だ。


「どこに行けば…?」


キョロキョロと辺りを見回していると、正面の階段から人が降りてきた。



「お待ちしてました、異星からのお客様は初めてですので星民が注目してますね」


柔らかい声で声を発しながら私の近くにくる。


クリーム色の長い髪の毛、大きな目に長いまつげなど中性的な美しい顔をしているが声が低いし、長身だったのでおそらく男の人だろう。


「私の名はウリエルと言います。
以後お見知り置きを。
それでは案内させていただきますね」


私は首をぺこりと下げ、黙って後ろをついていった。

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