With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
そのまま約15分経ち、約束まで後5分となった。
「ガブリエルさん!起きてっ!ガブリエルさん!」
抱きついたまま左右にゆさゆさする度にガブリエルさんからいい匂いがして何だか楽しくなってきた。
なんどか呼んでるうちにガブリエルさんは起きて、「おはよう」と言った。
「あと5分しかないです、急ぎましょう」
私は制服に着替えたが、まだ寝ぼけ眼なガブリエルは部屋着だ。
そんなガブリエルさんの手を取り、私達は食堂へと走って向かった。
「あっ、きたきた!…って、なんで部屋着⁉︎」
と早速ミカさんに突っ込まれだかとにかく間に合って良かった。
「ガブリエルさん、5分前まで寝てたのでそのまんま来ました!」
そう言いながらいつもの席に座り、食事を交えつつ会議だ。
私は先ほどまとめたメモを元に意見交換をしていく。
「あまりに非力だと彼女達の命の保証が出来ませんね」
「でも、Sidora system壊したんでしょ?なら非力ではなくない?」
「アテラスちゃんが強すぎなだけなんじゃない?」
「一理ある…「ラーファさんっ!」
なんて感じで会議は進んでいった。
「ー意見は出し切ったので、多数決でいいですね?」
みんなそれに頷き、多数決をした。
「ーそれではご覧のように賛成が3人なので、彼女達を【一級戦闘士補佐】にします」
あげた人はウリさん、ラーファさん、そして私だった。
何はともかく彼女達は補佐となったという結果が出て、会議は終わる。
会議が終われば、彼女達の話は一切せずに食事を楽しむ。
「ーそう言えばさ、さっきアテラス僕になんか言った?」
突如ガブリエルさんが私に言ってきたので、お水を吹いてしまった。
隣のウリさんがポケットから出したハンカチで「私は子供ですか!」と言いたくなるくらい自然と拭かれていた。
「えっ、あっ、ん⁉︎…と何も?」
私は明後日の方を見ながら言う。
好きです、と言ったなんて口が裂けても言えない。
「そ?ならいいけど…」
とガブリエルさんは爆笑していた。