With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
「そうやって溜め込むの良くないよ。
大丈夫だから…ね?」
椅子をピタッと止め、モニター越しに私に笑いかけてきた。
「はい、ありがとうございます!」
なので私も笑顔でお礼を言った後に、後ろに倒れこむ。
「お疲れなの?」と聞かれたので、見栄を張らず「ちょっと」と答えた。
「んー…ね、いまからそっち行っていい?てか、行くわっ!」
私が返事する前にガブリエルさんは通話を切ったので、モニターはいつもの画面に戻った。
…部屋片付けなきゃっっ!
とは言っても物が少ない為さほど汚いわけではない。現に1分ほどですっかり綺麗な部屋になった。
その時にピンポーンとチャイムが鳴ったので私はすぐにドアを開ける。
「いきなりです…ね…あっ」
ドアを開けて、そこにいたのはガブリエルさんではなくあの双子だった。
「えっと、どうしました?合否はまだ……」
「こんにちはぁ、失礼しますぅ〜〜」
いきなりの訪問に戸惑っていると彼女達はいきなり部屋に入ってきた。
「え、ちょ、靴は脱いでくださいっ!」
とは言ったが遅かったようで床に足跡がついている。
「いきなり何ですか⁉︎今から人来るんですけど!」
私が2人に向かってそう言うと、いきなり声が聞こえた。
「アテラス…?どうしたの?扉開けっぱなしに……あっ」
声の主はガブリエルさんだったが、私以外の人物に気がついたようだ。
「ガ、ガブリエルさんっっっ!」
アイドルに対する歓声のような声が聞こえたと思ったら、双子は走って彼の元へはしりよった。
「えっ、ちょっと…離れて!」
ガブリエルさんは顔をしかめながら私の元に寄ってきた。
「これはどういう状況⁇」とガブリエルさんが私に問ったが私にも分からないので首をかしげることしかできない。