With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
考えても謎は深まるばかりとはこの事だ。
「とりあえず、夜ごはん中から会議を開いて決めましょうね。えっと…2時間後です!それではまた!」
私の部屋の前でそう言って、彼達の背中が遠ざかっていくのを見てから私は髪を耳にかけて、解錠して部屋に入った。
2時間ずっとぼーっとしてるのもあれなので、とりあえず今日の結果をメモにまとめる事にした。
えっと、まずはワンの方だ…。
「One Stuart.
・短剣を扱う。Twoよりは力もあり、速い。しかし無駄な動きが多い。
Two Stuart.
・長剣を扱う。力がない、遅い。
無駄な動きがないが、動きが小さい。」
ぶりっ子…とも書こうとしたが必要ないだろう。とは言え、書く事がこれしかないのも事実。
思った事といえば、意思が強そうだ。
やると決めた事はやり通す事のできる子だと思う。
そこだけを見れば、補佐に必要な人材とも言える。戦闘の方は訓練で幾分かはマシになるだろう。
私はどちらかというと賛成かな…。
と意見がまとまったところで、毛布にダイブする。なんだか色々な事がありすぎて疲れたようだ。
そんな時にモニターが着信画面に変わる。誰か分からないがとりあえず出ておく。
「もしもし、アテラス?暇?」
モニターには部屋着のガブリエルさんが椅子に座っている姿が伺えた。
「ガブリエルさん!暇…ですが?」
ガブリエルから電話が来たのは初めてなのでちょっと新鮮だ。
「良かった〜!やる事なくてさぁ?」
椅子をくるくると回してる姿は駄々をこねてる子供のようだった。
「あっ、見てくださいっ!私なりに書き出したんですよっ!」
私は先ほど書いたメモをガブリエルさんに見えるように映し出す。
「双子について…?書き出したんだ。
相変わらず努力家だね〜?」
「私しかあの子たちと戦ってないからね。それに私のせいで……」
そこからの言葉はガブリエルさんによって制止された。