With Live Planet _この星で生きる_
第3章 アースベインという星は
「おい、ニンゲン。そろそろ窓から離れてそこに座れ。
話すことが山ほどあるんだ。」
私は元いたベットへと座り直して、
対面する。
「改めて自己紹介するが、私の名はテルシーだ。……………………」
それからも話は続き、私が分かったのはこれらの事だ。
●アースベインは地球より発展していること。
●アースベインは人工知能と機械の発達が優れているということ。
●今乗ってるのはアストが開発した宇宙船ということ。
●アースベインに住むアストと呼ばれる生物は人間より優秀。
●言語はアストロ語、しかし英語、日本語を覚えてる奴もいること。
●私は向こうの星でなんらかの職に就き働くこと。
●向こうでは私の名前が変わるということ。
一番大事っていうか聞きたかったことはこれだろう。
●もともと私を殺して人類滅亡させようと思ったが気まぐれで助けたということ。
気まぐれで殺す殺さないを決めるような生物【アスト】が恐ろしく感じる。
だが、やはりそんなもの彼は気にしない。
「さて、とりあえずもうすぐ着くからな。連絡しておいたから皆がお前を待っているはずだ。」
窓を見ると、いつの間にか地球は見えなくなっていた。
先ほどまでいたあの場所に戻ってもあの地球は見えないだろうけど…。
それから数分経った頃、柔らかい何かに落ちるように宇宙船は着陸した。
「よし、降りるぞ。私の後ろについとけ」
プシューという気の抜ける音と共にドアが開き私は外へ出る。
踏み出した一歩目は自動スロープなようなところの上で勝手に前に進んでいる。
「ここは宇宙船と地上をつなぐ…そちらで言えばエレベーターだな。
ここを降りたら【アスト】が待ち構えているぞ。
堂々としてないとこの先、生きてけないぞ。」
なんて不気味なことを言い残して、
長い自動スロープを進んでいった。
段々と外の世界と思われる光が近づくにつれ、心臓の音がうるさいくらいしていた。