With Live Planet _この星で生きる_
第8章 アースベインの女神2
そしてお昼となり、私は食堂へと向かう。
途中すれ違う戦闘士の人に声をかけられた。
「放送見ましたっ!なので太陽の方を見たら眩しくて目がおかしくなりましたっ!それではまたっ!」
と言った危ない子もいたがあの言葉が誰かの励みになればいいと思う。
私が子供の時の様な生活をして欲しくないからリュウの村が住みやすくなる様に本当に願っている。
「アーマーテーラースーちゃんっ!」
そんな事を思ってると「ばぁっ!」と言いながら私を驚かそうとしたミカさんが肩あたりから顔を出した。
「ミ、ミカさんっ!もう、驚かさないでくださいよ〜」
「ウサギって臆病なんだってー⁇」
やけにニヤニヤしながら、私の頬をつんつんと指で突いてくる。
私は抵抗しながら、反撃したりしていると食堂に着く。
「もうみんな来てる〜、ほら、早く行くよっ!ウサギちゃんっ!」
そんな感じで背中を押されて、いつもの席に到着するっ!
ガブリエルさんはもうご飯を食べているがウリさんとラーファさんは何かを見ていた。
「なに見てるんですか⁇」
私が声をかけると、2人とも私にその紙を見せてきた。
「これは…採用試験の…?」
その紙は履歴書の様なもので写真やいろいろな事が書いてあった。
「今回の侵略で考えたのですが、これからはきっと質も量も増えるでしょう。
そうなると5人では太刀打ちできないと思うので、第1級戦闘士になるための資格のランクを落とそうかと……」
ウリさんが言い終わらない間にガブリエルさんが口を開く。
「僕は反対かな、ランクを落として第1級戦闘士になったところで役立たずだし、それに今まで通り死人が出ないとも限らない」
たしかにそれも正論だな、とも思いながら私も資料を見る。
約10枚ほどあるがきっとこの人たちが第1級戦闘士候補なのだろう。
そのあとも話を聞くと、第1級戦闘士になるための資格は今までは【Sidora systemの破壊、第1級戦闘士に認められること】だった。
しかし、今回は【Sidora systemの破壊】だけとなった。