With Live Planet _この星で生きる_
第8章 アースベインの女神2
「女の子もいる……しかも双子だ!」
なんて驚きもあったが、やはり男が多かった。
「ウリちゃんが言ってることも理解できるし、リエルが言ってることも分かるなぁー」
同じく資料を見ていたミカさんが「うーん….」と考え込んでいる。
どうしたらいんだろ……
私も頬杖をつきながら考えていると肩をトントンされたのでそっちを見る。
「どうしまっ……」
私がガブリエルさんに「どうしましたか?」と言おうとしたら口元にレタスを押し付けてきた。
「早く食べて?」
意図は分からなかったが私はレタスをそのまま頬張る。
シャキシャキと良い音を立てるレタスに
ピリッとした辛味のあるイタリアンドレッシングが美味しい。
「美味しい〜!…でもなんでレタス?」
と言いながらガブリエルさんの方を見ると机に顔を突っ伏して肩を震わせていた。
その他の人も口元に手を当てたり、目をギュッと閉じたりして何かに耐えてる様だった。
私は訳が分からずとりあえずミカさんに話しかけるとミカさんは笑っていた。
「やっぱウサギ…やばっ…」
そう言って今まで耐えていた笑いが全てこみ上げてきた様で大笑いしている。
つい資料に気を取られ、ウサギのことなど忘れていた。
やっちゃった…と私は机に突っ伏して恥ずかしいのを隠す。
「みんな難しい顔してるから笑わせてみた」
と言ったガブリエルさんも爆笑しながら、私を指さしていた。
「アテラスさんのおかげでなんか元気出ました、ありがとうございます」
そう言ってウリさんは資料を置き、手付かずだった昼食を食べ始めた。
まぁ、ウリさん元気出たしいいだろう。
と私は自分に言い聞かせて、私も食事を食べ始めた。
食事を食べているときは先ほどまでの重たい空気はなく、いつもみたいにどうでもいい話をした。