With Live Planet _この星で生きる_
第8章 アースベインの女神2
「なるほど、ウサギですか…でも闘ってる時は違いますよね?なんというか…アサシンみたいな?」
一瞬シーンとなったと思ったらガブリエルさんが吹き出した。
「うん、合ってるかも。実際ウリのこと殺そうとしたしね〜」
そう言ってガブリエルさんは手を振りながら画面から消えた。
呆然とするキャスターを残して。
「あなたは何を言ってるんですか⁉︎
殺そうとし.……たかもしれませんが!」
あの時のことを思い出してはっきりとは否定できない。
「ー大変失礼いたしましたっ!」
私はウリさんの前でお手本の様なDOGEZAを披露した。
彼が「ぜんぜん大丈夫ですよ」と笑いながら言っていると、テレビから私の声が聞こえた。
「星民の皆さん、こんにちは。アマテラスです………」
という言葉が聞こえた途端、先ほどまで騒いでいたというのに急に静かになり、テレビに釘付けだ。
そんなに見られると恥ずかしいと思いながら耐えていると終わった。
ふぅと安心をしていたらキャスターが話し始めた。
「どうやらリュウという方に向けたお返事でしたが、良い言葉ですね。
それに少し恥ずかしそうに話す姿は本当にウサギの様でしたね!
こちらからは以上です」
…最後の最後に爆弾発言を残したキャスターは良い笑顔で手を振っている。
まったく、4人の顔がイタズラを思いついた少年の様だ。
私は何かされないうちにと思い、早々に立ち上がり席に着く。