With Live Planet _この星で生きる_
第8章 アースベインの女神2
ーー翌日
私はミカさんの部屋に来ていた。
「アテラスちゃん!あと10分で放送だよっ!」
テレビの前で可愛らしく体育座りをしたミカさんが目を輝かせている。
10時になったら昨日撮ったものが流れるのだが、私よりもミカさんがソワソワしている。
昨日からテレビでは何度か私の映像とと共に『アマテラスからの手紙を放送⁉︎乞うご期待!』というCMが何度か流れていた。
私は引き受けた朝ごはん作りをしつつ、
テレビを見ればまたCMがやってた。
「何度もテレビで自分が出ると恥ずかしいですね〜」
私がそう言うとミカさんは爆笑していた。
なんとか朝ごはんを作り終え、放送2分前にテレビの前に座る。
そんな時に部屋がノックされて、ミカさんが開けにいった。
「ギリギリ間に合いましたねっ!」
そう言ってバタバタとテレビの前に集まるガブリエルさん、ラーファさん、ウリさん。
えっと、あなた達は各部屋にテレビありますよね…?
「なんで俺の部屋に集まるのさ!せっかく2人きりだったのに〜!」
ブツブツ文句を言いながら、私の後ろにミカさんは座った。
ちなみに隣はガブリエルさんだ。
時計の針が10時00分になった時、画面が切り替わって昨日見た女のキャスターが映った。
「それでは今からアマテラスさんにインタビューをしようと思います。
…あ、あそこにガブリエルさんがいますね。さきにそっち行きましょう」
遂に始まる…と思ったらなぜかガブリエルさんが映ったのでみんなで笑ってしまった。
「ガブリエルさんっ!アマテラスさんはいつもどんな感じですか?」
「えっ!あ…んー、いつもはよく笑って、よく食べて、よく寝て、よく動くかな。動きが細々してるからウサギみたい」
そう言って一瞬ニヤッとガブリエルさんが笑った。
この人は私をペットだと思ってるのかな…
私がガブリエルさんの方を見ると、彼もこちらを見てテレビの画面に映ったあの笑みを浮かべた。