With Live Planet _この星で生きる_
第7章 アースベインの女神
「おかえり」と迎えられたが、誰も要件は聞いてこなかった。
そう言うところがみんなの優しさなのだろう。
再び私は手紙を読み進めていると、1通気になる手紙があった。
アマテラスさんへ
ぼくはアマテラスさんがたたかってるのを見て、とてもかんどうしました。
すごくキラキラしててかっこよかったです。
なので、アマテラスさんにおねがいです。
ぼくが住んでる「アトリ」という村は
まずしくてみんな暗いし、おこりんぼです。元気づけてください。
リュウより」
ひらがなの多いリュウと名乗った少年は
拙い字で必死に書いてるように感じた。
私に何ができるかは分からない。
だけど、なにかできるならやりたい。
「ウリさん、私テレビでお手紙のお返事言いたい!たしか明後日までお休みいただいてるよね?」
私がウリさんを見ると、手紙や花に埋もれたウリさんが了承してくれた。
それからもう少ししてから私たちは宴を開いた。
「「「「「お疲れ様〜!!」」」」」
カチンっと言うガラスとガラスがぶつかる音がした後、私たちはぐいっと飲み干す。
ちなみにガブリエルさんが作ってくれた。
「今回は量が多かったですからね〜、アテラスさんがいなかったら死んでましたぁ」
あはは、と笑いながらウリさんは言うが
かなり恐ろしいことを言ってますね、はい。
「アテラスのおかげで本当に助かったな。弓矢もウリより上手いんじゃないか?」
「失敬な。これでも頑張ってるのです」
「まぁ、アテラスはある意味天才だから、なんでもこなすよな」
そんの感じで褒められて、すっかりいい気分になった私はスキップ気味にミカさんの元へと行く。