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With Live Planet _この星で生きる_

第7章 アースベインの女神


「ラーファさん…ありがとう。

この星に来た時、自分の死に場所が変わっただけだと思ってた。

でも今はここでみんなと生きたいと思った。

この星で生きていくと決めたの。」



とても心が温かくて、心の底から微笑みが溢れる。



「ほら、ミカの部屋へ行くぞ。アテラス」



そう言ってラーファさんは私に手を差し伸べてきたので、その手を取り私はベッドから降りた。





それからミカさんの部屋へ行くと懐かしい人物がいた。



「んと、テルシーさん!お久しぶりです」


部屋にいたのは私を地球からここに連れてきてくれたテルシーさんだった。



「アマテラスか。久しぶりだな。
ご苦労だった。見ていたぞ」


そう言って小柄な体には似合わない箱をいくつか持っていた。


その中で1番大きな箱を私に渡してくる。


「星民からのファンレターなどだ。
すっかり人気者になったな」



ずっしりと重い箱は蓋が閉まらないくらいの物が入っていた。


それから会話しつつ、みんなして一人一人あるその箱の中身を確認した。


手紙は数え切れないほどあったが、
他にも服や食べ物などいろいろあった。


「この服は…前に行ったあのお店のだ」


袋に書いてあるメモには私のおかげで商売繁盛しているというお礼のメッセージだった。



「そう言えば私テルシーさんに殺されかけましたよね。

思いっきり銃で撃たれて、本当に死ぬかと思ったなぁ」


急に思い出して口に出すと、みんなから「えぇっ!」と言われた。



「ガイア様からの命令でして、私が弱いと判断したら殺せと言われてましたので…」


ガイア様…名前だけ知ってるな。
どういう人なのだろう。


「ですが強いと判断したので連れてきました。…っと、ここで私はお暇しますね」


そう言ってテルシーさんは出て行った。


私はあれから何度も死にかけてるなぁとしみじみしながらもファンレター開封!


みんな私を褒めてくれる文でとても嬉しい。他の人も微笑みを浮かべている。

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