第2章 深層心理操作Ⅱ

まるで犬みたいだ、とどこかぼんやりしながら、股間がもう限界なのを開放してやろうと、ファスナーに指をかけた。
下ろした先から、先走りで濡れた下着を押し上げて自身が反り立つ。下着を雑に引き下ろしそれを握り込むと、軽く擦る。
途端、びくんと肩が震えた。

「っあ…、きもち、　ぃ」

アリスの柔肌に包まれ、アリスの匂いを嗅ぎながら、アリスの秘部を舐める。息は熱く視線は溶け、短く息継ぎをしながら蜜を飲み込む。

(好き、大好きだアリス、…アリス)

「んく、ん…っふ、　はぁ、」

表情が恍惚として溶ける。まだ足りないとばかりに指を挿し入れて中から掻き出す。色づく突起を甘噛みし、引き出した指ごと温かな蜜壺を啜る。
自身の熱を擦り上げる度、ぞくぞくと腰に痺れが走ってたまらない。今までさんざん待たせたせいか、もう出そうだ。

指を入れると肉壁がメアの指を包んでくる。最終的にここに自身の熱を穿つ夢を見ながら、再び秘部に口付けた。


やがて腰の熱が脈打つのを感じ、メアは吐息とともに溜息をつく。
床に白濁を落としたくはなかった。アリスの肌に落としたい。

名残惜しい、と思いながらアリスの秘部から口を離す。代わりに自分の熱の先をアリスの秘部に当てて、上下に強く扱き追い立て始めた。

「っんぁ、あっ、は、くぁ、」

(だめだ…、精神的にツライ、かも、……くそ、)

つぷつぷと先が沈むのが焦れったい。挿れてみたいけれど挿れられない。
このまま突き込めたらどんなに気持ちいいのだろう。彼女に包まれたならどれほどの歓びがあるのだろう。その時こそ、彼女の身も心も支配し支配される、最高の瞬間だろうに。

切ないような表情で自分自身の熱が触れるのを見つめ、ぎゅっと目を閉じると、アリスの臍に額を寄せた。


寂しい。物足りない。アリスが欲しい。
メアの熱の先から雫が溢れたが、すぐにアリスの秘部に塗りつけられ、それが潤滑剤となって快感を増幅させる。

「アリス…っぁ、ふ　…っ！」

どく、と脈打つ熱。アリスの肌に顔を押し付け、秘部から太腿に、腹に、白濁が散った。