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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第2章 TULIP




「っあ〜ん、こんなクソほっといて俺と飲もうよ〜」

『サンジ君呼ばれてるよ』

2人の言い争いの最中、何度も黒服に呼ばれていたサンジ。
他の席から指名が入った模様。

この店にたまたま偶然に入った私達は、言わばフリー客で勿論指名なんか入れてないし、入れようとは思ってない。

現にビビもウソップ相手に恋人コーザの愚痴を今は、黒髪でニキビが残る男に切り替えている。


「さっさと行け、エロガッパ」

『仲良しだね』

集る蝿を追い払う様に手を振るゾロに私は、素直な感想を口にした。


「はぁ?!お前ぇ、目付いてんのか?!」

『あぁん?!付いてるわよ!付いての見えるでしょう!?』

酒が入っているせいか沸点が何時もより低い私は、ゾロに詰め寄った。
それは、端から見たらまるでキスしているかの様な距離感。


「っぅぅぅ・・・」

『あら、ゾロって綺麗な目してるね。素敵な黒・・』

「お、お前ッ 近過ぎだッ!!」

頬を包み込もうとした私の手を避けるように立ち上がったゾロは、慌てた様に足早に去って行く。

ちぇ、もっと見たかったな


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「で、ゾロの目が綺麗って言ったのか?」

ゾロの交代でやって来たホスト。
左目の下に古傷があり、スーツを着崩した姿で現れた。

会話の合間に凄い勢いでフライドチキンを食べていく。
そんな姿に若干引き気味に私は頷いた。


「ふ〜ん、何でだろうな?
別に変な事言われてねぇのに顔真っ赤っかだったぞッ」

ニヒヒッと笑うルフィの口元には、お肉の破片。
私は、思わずソレに手を伸ばしパクッと食べる。

「・・・」

『どうしたの?』

急に黙り込んだルフィ。

「あ〜ぁ、何となく分かった」

何が?と、尋ねる私にルフィは気にするなと手振りで押し留める。

「あははは、鈍感ルフィにそこまで言わせるって凄ぇな」

「は、あれを誰にでもしちゃうのよ〜
酔っ払ったらそれこそ見境い無いのよね」

私達の様子を見ていた爆笑中のエースとため息混じりのビビ。

「こりゃ、モテるだろ?」

「えぇ、でも長く続かないのよねは」

「何でだ?」

人の恋話に興味があるのかルフィは身を乗り出して私を見てくる。
そんなタイプには見えなかったけど好きなのかな?恋話。






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