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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第7章 WHITE CLOVER




「俺より服が大事かよ」

『別にそこまでは思っていません!
ただ、社長がもっと痛がってたり病人って感じだったら私も後悔なんてしません』

「俺が弱ってる姿見せると思うか?」

即座に横に首を振る。
よく考えれば見せるはずがない。
胃潰瘍の痛みも相当我慢したのだろう。
ハッと気付き、私は思わず尋ねてしまった。

『大丈夫?痛くない?クロ君・・』

「・・・・ッ、今は薬が効いている」

新聞で顔が見えないがいつものクロコダイルの声。
安心して私は、吐息を吐く。

『此処には出来るだけ来ますね。

先生、看護師さん よろしくお願いします』

私は改めて頭を下げた。






先生方が部屋を退出したのを確認した社長は徐に聞いてきた。

「、服は俺が買ってやる。
まぁ、手間賃だと思って受け取れ。
で、どんな服が欲しいんだ」

そう言って手を伸ばし、葉巻を取ろうとした瞬間私はそれを奪い取った。

「・・・おい・・」

『院内は禁煙です、社長。
これを気にお辞めになった方が身体のためですよ』

「医者からはストレスが原因だと言われているのだが、それがなきゃストレスだらけだ」

『・・・禁煙外来も此処にはあるかと思いますので先生にお伝えしときますね』

「チッ・・・
・・だったらキスでもしてくれるか?口が寂しくてよ」

ニヤリと笑う社長に私は黙って葉巻を手渡した。

別にキスでも良かったんだがな
と、呟いた社長の言葉は聞こえないフリ。

「で、服は何が良いんだ」

早速葉巻を吸うかと思ったが手で弄ぶだけで火を付けない。
何故だろう?と、考え込む私に社長は再度尋ねてきた。


「おい、聞いてんのか」

『あっ、はい。
パーティードレスです。
ハンコックの誕生パーティーに呼ばれているので、社長にも一応来てましたよ招待状。
あっ、でも今度の金曜だから無理ですね』

「・・・誰と一緒に行く?」

『社長とと思ってましたが』

それが何か?と首を傾げれば気にするなと手を振り、また新聞に視線を落としていた。






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