第5章 HYACINTH
【オマケ】
「お〜い、これよろしく」
交通課のお局様に書類を渡す。
「あー、あの子間に合いそうだった?」
受付で騒ぎまくっていた女の事を席を外していたお局様何故か知っていた。
署内で知らない事はないんだろうなと、密かに思う。
「うーん、大丈夫でしょ」
「路頭に迷うって大騒ぎしていたらしいからねぇ」
書類に目を通すお局様は、
こりゃ、大企業じゃないの 積んでたのは生花?!
これであの大企業が路頭に迷うのかいと、
大笑いしていた。
「・・・路頭に迷った方が俺的にはいいかも・・」
「うん?何か言ったかい?」
流石お局様だ。
微かに呟きた言葉を耳にするなんて、地獄耳だよ。
「いや、別に・・後はよろしく」
クザンはそう言って、手に持っていた花を振りながら署内奥へ消えて行った。
fin