第28章 SUMMER SNOWFLAKE
「ふざけんじゃねぇッッ!!」
ビクッ身体が硬直した。
ドフラミンゴの罵倒。
『ふ、ふざけてなんかない・・』
「が汚れてるだと?!
が汚れてるんだったらなッ・・」
強い力で引っ張られ、向きを変えさせられた。
そしてそのまま背中が壁に当たる。
『っっ!!』
「俺の方こそ穢れてんだッ!
この手は血だらけだッ!!」
な、何を言ってるの?
血走った様なドフラミンゴの瞳。
ここではない何処かを見つめていた。
「教えてくれ、の何処が汚れてんだ?」
『・・・』
「こんな綺麗な肌、赤くなるまで擦りやがって。
何処が汚れたのか言え」
ピクッと身体が震えた。
ドフラミンゴの指が頬を微かに触り、唇に触れる。
「美味そうな唇」
唇をなぞる様に撫でた指が首筋に下りてくる。
そして、紅く残る痕を執拗に触った。
「こんな痕直ぐに消える」
指が鎖骨、二の腕を通ったかと思うと胸へと伸ばされた。
触れるのは指1本。
なのに、その感覚は愛撫の様に身体を熱くさせた。
『ーーっっ』
汚された跡を知っているかの様な指の動き。
胸から先端へ、そして太腿に触れられた時 我慢していた声が溢れた。
『・・・ぁっ・・』
浴室に響く、甘い声。
あんなに汚らわしかった身体がドフラミンゴによって上書きされていく様だった。
「喰いてぇ。
俺は、の顔に声に・・全てに欲情してんだ」
この魅力的なお前の身体の何処が汚れてんのか教えてくれよ と、ワザと息を耳に吹きかけながら呟いた。
『ド、フラミンゴっっ・・!!?』
腰に手を回し、引き寄せられ背中に伝わるドフラミンゴの身体。
お尻に当たるモノに気付いた時には、頬が紅く染まる。
「喰いてぇのを我慢したのは初めてだ」
唸る様に吐き出された言葉。
ドクン と胸に痛みが走る。
「・・悪ぃ、先に出る」
そう言って立ち上がったドフラミンゴ。
思わず私は呼び止めてしまった。
「・・・言っただろ?
俺は他の男を想ってる女を抱く趣味はねぇ・・・」
ズキッ 胸に痛みが走る。
聞き覚えがある言葉なのに、痛みが走ったのは初めてだ。
浴室に私を残し、ドフラミンゴは出て行った。
オマケ→