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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第26章 ALLIUM









【オマケ】



「若、お届け物だって」

そう言って手渡された封筒に入った白いキーケース。
見覚えがない。

封筒には、多用しているホテルのロゴが入っている。

「ホテルからか・・」

珍しいな・・
何かあれば、直接支配人から連絡1つ来るが・・・

「誰から受け取った?」

「えっ?さっき、会社の前で。
ホテルのロゴがあるから、従業員じゃないの?」

「知った顔だったか?」

「ううん、知らない男よ」

男・・
客室専任のバトラーは、女だった。
それもこんな夜にか?


「それ、若のじゃないの?」

「おそらくお姫さんのだな?」

苛立った声でゾロに視線を向ければ、気まずそうに頷いている。

昼間俺からの質問に答えなかったゾロ。
どいつもこいつも と、苛立ちがまた膨れ上がる。

そばに立っていたヴェルゴにある指示を出し、立ち上がる。

少し気になる。
気のせいだといいんだが・・・

「あれ?若、どこか行くの?」

「あぁ、ちょっと野暮用だ」

携帯を片手に俺はジャケットを羽織り、そのポケットにキーケースを仕舞う。

携帯で掛けた先は、の会社。
既に退社しているらしく、名を名乗ると慌てて行き先を教えてくれた。

「チッ・・」

車のドアを荒々しく閉める。

行き先がわかり、が会っている相手はあいつだ。
何のために呼んだのか、検討がつく。

まだ、心を揺するなと願う。
まだ、には酷すぎる。






fin



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