第25章 NIGELLA
【オマケ】
「聞いてたか?キッド」
アイスを用意するキラーは、笑みを湛えながら俺に尋ねた。
聞いてたよ。
聞こえたに決まってんだろ・・
「会ってやればいいものを・・
意気地無しが、お前本当に男か?」
散々な言われ様だが仕方ねぇ。
がこっちに向かって来たのに気付いた俺は、思わずカウンターの下に座り身を隠してしまった。
今更出れるわけがねぇ。
「ほれ、お客様からのお酒だ」
作られたカクテルをグラスに注ぎ、俺に差し出すキラー。
カイピロスカ。
がオーダーしていったカクテル。
「良かったな」
「あぁ・・・」
また、惚れてしまいそうだ。
1度諦めた相手。
許してはもらえないと思ってた。
それぐらい酷い言葉を浴びせた。
カイピロスカ。
カクテル言葉は、明日への期待。
fin