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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第4章 CARNATION





やばい、ヤバい、ヤバイ!
友達と呼んでくれたハンコックの嬉しそうな笑顔が消える気がする!
このままの状態より、どうにか手を打たないと!!


『は、ハンコック!私、
「来るならもっと早く連絡くれよな〜」

背後から聞こえた声。
嫌な予感が的中。
何せモロ聞き覚えがある声だった。

「無理矢理席ぶん取るの大変だったんだぞ」

この店内で1番広々とした個室。
多分、特別室か何かだと思う。

何度聞いても聞き覚えがある声。
現実逃避したくとも、聞き覚えがあるのは変わらない。


「それにしても、今日は仕事って言ってただろう?
終わったのか?」

ハンコックの返事も聞かず、矢継ぎ早に話す聞き覚えのある声。
肝心なハンコックは、見る間に頬を真っ赤に染め 顔を隠したり 手の隙間から見たり 目を潤ませたりと忙しそう。

「・・・・あぁ、この子が今日の仕事相手だ。
とても気に入り、友とする事を許した女じゃ。
紹介しようと思い、連れて参った。
ほれ、 わらわが話したこのお人じゃ」

「・・・おっ?!」

初対面のフリをするか?
いや、待て!途中でバレたら命取りになりかねない。
でも、でも・・・

「・・・」

『・・・・えっーと、昨日ぶり?かな?』

「・・・・・・・、どうゆう事じゃ?
わらわのルフィを何故その方が知っておる」


美女の青筋がこれ程恐ろしいと感じたのは、初めてだった。

あーぁ、我が社長。
今回の商談はご破算になるかもしれません。

まさか、ハンコックのお気に入りの店が昨日行ったホストクラブとは誰が思うか・・・


「昨日たまたま友達と来てたんだよ。
で、俺がたまたまヘルプで付いたんだ」

ルフィ・・
正直なところは素敵だけど、出来れば今だけは空気を呼んで欲しい。

「・・・昨日・・・・ヘルプ・・たまたま・・・」

女の嫉妬ほど怖いものはない。
それも、これ程の美人の嫉妬はかなり痛い。

「あぁ、たまたまだ」

「それは真か?・・・」

『う、うん!本当にたまたま!
友達の愚痴晴らしにたまたま偶然にこの店入っただけなの!!』


生唾が止まらない。
友達 愚痴 たまたま 偶然 入っただけ
その全てを強調して、ハンコックに伝えた。

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