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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第25章 NIGELLA





気まずかった雰囲気が消えた。


『それでドフラミンゴさんの所で働く様になったんだ』

経緯を聞いた私は、やっとゾロがドフラミンゴと一緒にいる理由を知った。

ドフラミンゴに聞いても、ホストは辞めた、ファミリーの一員だ だけしか言わなかったのだ。

「あぁ、上を目指そうと思う」

『・・上』

言っていた事が当たった。
本当だったんだ、と私は何故か少し悲しくなった。

何故そんなに上を目指すのだろう。
向上欲があるのは、いい。
だけど、そんなに欲するモノだろうか・・・

「・・元気そうで安心した」

信号で止まった車。
そっとゾロの手が私の手を握る。

ドキッと心臓が高鳴った。
この手を握り返してもいいのだろうか?

頭の中でドフラミンゴの問いが思い出される。

信号が変わり、握り返す前にギアチェンジするためにゾロの手が離れた。

何故かその時、離れた手にホッとしてしまった。

「・・クロコダイルとはどうだ?」

『社長とは、相変わらずだけど・・』

「別れたって言ってねぇんだな・・」

えっ?
どうして知ってるの?

「あいつ俺んとこに来た。
お前の事心配してた・・、まぁ余計なお世話だって追い返したけどな」

社長が?!
私が眠れてないって気付いたから?
でも、わざわざどうして?

「クロコダイルもオーナーもお前が心配らしい」

『・・部下だし知り合いだから』

「クロコダイルとも付き合ってねぇって言うのか?」

『・・うん、付き合ってないよ』

ゾロ・・
その言い方って、まるで・・・

『ゾロはいつも疑うんだね・・
何にもないのに、別れた今でも私の事信じてくれない』

ううん、別れた今だからこそ信じていないのかも・・
何にも無いって言いながら私は、ドフラミンゴと会っている。
社長も心配してくれている。

ゾロが私を疑うのも、しょうがないのかもしれない。





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