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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第22章 CALENDULA





「お前は寂しくねぇのかよ」

怒ってはいないが拗ねている様だ。
そっとゾロの頭を胸に抱く。

『寂しいよ』

「んなぁ風には見えねぇ」

胸元で篭った声。

『寂しいに決まってるでしょ?
先週も会えてない、今週も会えてなかったんだから』

「・・会ったのにお前、相手してくれねぇじゃねぇか」

『それは、早く終わらせてゾロとゆっくりしたかったのよ』

こんな部屋ではゆっくりどころか座って話す事も出来ない。

「・・・無理」

ゾロの言葉の意味を考えている間に、私の身体は宙に浮きゾロの膝の上に跨って座っていた。

『・・・ゾロ』

「待てねぇ」

あっ、この目は知ってる。
挑む様な愛しむ様な私を求めるゾロの目だ。

「どうしてもが行かなきゃいけねぇのか?」

『ーーっっん、うん・・行かなきゃぁっ・・・』

両手で私の胸を揉みあげるゾロ。

「仕事、って事か」

『・・あっ、っうん、うん、そ・・うだょぉっ』

「1人でか?」

『キャッっっ・・1人じゃ・・・待ってっ・・ちゃんと話したいから・・・ぁっ・・やぁ』

服の上から胸の先端を目掛けて甘噛みしてくるゾロ。
生地の擦れた、もどかしい感覚、久しぶりに感じるゾロに私の身体は火照り始める。

「このままでも俺は話せるぞ」

『ゾロは・・ぁっ・・んっ、私は話せないっっ・・ん〜〜っっ』

誰と一緒なのかちゃんと話しておきたいのに、キスをされて唇の割れ目から舌が入って来る。

「もっと舌出せ」

ゾロの要望に応えるのが精一杯。
唾液が混ざり合った音が響く。

やっと離れた唇を今度は胸元へ押し当てた。

『えっ!ちょっと!っっんん、ゾロっ、明るいっっ』

いつの間に外されたブラウスのボタン。
正面にある窓からの日の光。

「良い眺め」

紅く色付くキスマーク。

「知らねぇ石鹸の香りがするな」

『・・会社のシャワールームを昨日使ったから』

そうか と呟くゾロはまだ眺めていた。
眺めているだけで触れてはくれない。

隠そうとしたらゾロの目が私を制止させる。

明るい場所で見られている。
その事実が私の身体をより熱くする。









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