第3章 PHALAENOPSIS
クロ君のフルネームをいられなかったです。
次回をお楽しみに
著者より
【オマケ】
シーンと静まりかえった室内。
俺のため息だけが漏れる。
アイツの笑顔が見たくてした事だった。
俺からの贈り物は頑として受け取らねぇ。
愚策の策として、貰った物をあげる風に装う事だった。
ーガガガガッー
低音を響かせるシュレッター
1枚の納品書を見つからないうちに処分してしまう。
花屋の納品書なんて手元に残しちまったら元もこうもねぇ。
「女なら花言葉ぐらい知っとけ」
愚痴と共に紙屑になる納品書。
そこに書かれていた
胡蝶蘭 ピンク 1株
の文字はもう見ることはない。
愚策の贈り物のメッセージをアイツは気付くだろうか。
気付かないで欲しいとも心のどこかでそう思う。
“あなたを愛してます”
この花言葉を・・・
fin