第15章 CROCUS
【オマケ】
「お姫さん、そこ寒くねぇか?」
「おいおい、黙りかよ?
そんな所にいちゃ、誘拐されっぞ」
歩道に面したポスターをライトが照らしていた。
そこに座っていたのは。
「だいたい、居場所が大きいポスターの下って言うのおかしくねぇか?
普通住所言えよ」
『・・だって、わかんなかったんだもん』
電話に出たが泣きながら途切れ途切れに伝えた居場所。
探すのに一苦労した。
「フフフ・・、お姫さん帰ろうぜッ」
それでも見つけた。
ポスターが俺達の写真とは、なかなかだ。
首を横に振るの隣に腰を下ろす。
「排気ガスくせぇーな、ここ」
「飯食ったか?」
「今日、ドレークの野郎が来てさ」
意味の無い世間話を続ける。
それでも返事は無い。
そろそろ、ネタが尽きはじめた。
『・・・ドフラミンゴさん、お願いがあります』
「何だ?」
やっと、口を開いた。
『私を抱いて下さい』
fin