【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第3章 見知らぬ世界
………よくわからん。
ミューズに愛されているってことは、つまり、音楽の才能があるってことでしょ?
僕に、音楽の才能があるの?
『貴女が気付いていないだけで、ちゃんとあります。歌の才能はもう、既に開花されています。演奏も開花している途中、後は、作曲の才能だけです』
………なんともまぁ、沢山才能を持ったものだ。
でもまぁ、音楽の才能があるのなら、この世界でも生きていけるかな?
『おや。先程まで混乱されていたのに、随分前向きに考えますね』
ミューズの脳内会話っていうか、テレパシー?で通じている以上、あの夢も本当なんでしょ?
あの世界での僕は事故死してしまい、ミューズがこの世界に僕を連れてきた。
これからも僕が生きて生けれるように。
『流石姫香。では、我は貴女そろそろ眠りにつきます。何かあれば、我に話しかけてください。それと、ペンダントは肌見放さぬようお願いします』
わかった。
………この世界に連れてきてくれてありがとう、ミューズ。
『!、どうかこの世界で楽しい人生をお送りください』
うん、そのつもり。
ホントにありがとう、ミューズ。
『………』
声、聞こえなくなったな……。
眠ったってことかな?
スッ
ペンダントを首にかけて触れてみると、とても暖かかった。
ミューズがそこにいるようで、安心した。
月「似合ってるわね」
貴「ありがとうございます(ニコッ」
………さて、この後どうするか。
ここに日向龍也や月宮林檎がいるってことは、きっとシャイニング早乙女もいるだろう。
この世界の僕はこの二人に助けてもらったことになっている以上、何も話さないわけにもいかない。
どうせなら、社長であるシャイニング早乙女にも聞いて欲しい。
聞いたら聞いたで、何かありそうな予感はするんだけど。
あっ、自分でフラグ立てちゃった。
パリーン
「ヌアーーハッハッハッ!!グッドモーニング、Miss.ハルネ!!!目覚めたようでなによりデース!!!!」
すると見事にフラグは回収されたのだった。
ハハ、サスガボクダネ。←
……………そして僕は、どう反応すれば良い?
さっき一瞬壊れたけど、もうどうでもいい。
だって、気にしてたらキリがないでしょ絶対。