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【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?

第5章 進化の予兆


まだ皆は撮影中だというので、林ちゃんと龍也さんにスタジオの中を案内してもらうことになった。

二人の話によると、これから作曲家としての打ち合わせや歌い手としてのレコーディングに使っていいらしい。

シャイニング事務所の子が中心に行われる物は、よくここのスタジオで会議やら撮影やらするそうだ。

事務所から車で5分のとこなので、移動にも困らないとのこと。

流石シャイニーっていったところだよね。





これから使うであろう会議室、レコーディングルーム、撮影場を中心に案内してもらい、時刻はもう昼。

これから皆の楽屋に向かうとのこと。


コンコン

「はーーい」


中から聞こえてきた声は嶺二のもの。

普通の人ならわからないだろうけど、ちょっと疲れている声がする。


ガチャ

日「よっ、お疲れさん」

月「お疲れ様~」

寿「龍也先輩に林檎先輩!」


僕は二人の後ろにいるので、皆から見えづらい場所にいる。

どうやらまだこちらに気付いていないようだ。


美「それと、後ろにヒメカがいる」

寿「えっ!ヒメちゃん!?」

黒「何!?」

カ「ホントか!?」


………藍には見えていたらしい。

藍ちょっと怖いわ。


貴「お疲れ様、皆」

寿「ホントにいたよ!!?」

貴「嶺二煩い」


何でこんなにうるさいのかな?

隣には使っている楽屋もあるっていうのに。

バタン

このまま開けておくと迷惑をかけてしまうので、とりあえず閉めた。


カ「何故ここにいるのだ」

黒「そうだ」


カミュと蘭丸が言う。

少しぶっきらぼうに聞こえるけど、心配して聞いているのが僕にはわかる。


美「大方、シャイニングが何か言ったんでしょ」


流石は藍。

何でもお見通しってか?


貴「そうそう。実はね、―――――」





カ「………成程な」

黒「全く、親父は何考えてんだ」

寿「まぁまぁ。確かに思うところもあるだろうけど、ヒメちゃんの曲を歌えるってのは嬉しいよ、ぼくは」

美「そうだね。ヒメカの作曲に関する技術は、今月に入ってからもめきめきと上がっている」


カミュと蘭丸はちょっと反対している部分もあるけど、それは僕を心配してのことだから、嬉しい。

嶺二と藍の言葉は、マジで嬉しいです。

感謝感激だよ、ホント。
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