【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第4章 皆との1週間
寿『いや~、それにしてもこれ面白いね~』
確かに面白いけど、ネックレス光っている限り皆の心の中筒抜けなんだよ……?
凄すぎて怖いわ………。
美『そう?研究材料としては、かなり面白そうだけど』
だってさ、ミューズ。
『美風様は中々怖いことを言いますな』
解剖でもされるとか思った?
『まず我はこのネックレスに宿ってるだけで、危険を感じたらここから出ればいいだけの話ですので』
じゃあ何にでも入れるの?
『いえ。特赦な物でないと』
だったらこれ無くせないや。
一度付けるの忘れかけたことあるし。
『肌身離さず、です』
はーい。
美『ね、良い加減話してくれない?』
黒『そうだ。くだらねぇ話なんかしてんじゃねぇ』
…………それもそうだね。
ミューズ、僕は何故この世界に来たんだい?
一度向こうで死んだから、ここに来なければ本当に死んでた。
でも、他の世界でも可能だったんじゃないのか?
『………まず姫香、貴女の記憶がないのは“ショック”による出来事です』
ショック………?
僕は何か強いショックが起きて、記憶を無くしてたということ?
『はい。この出来事については、詳しく話すのは止めておきましょう。“あいつ”と再会してしまった以上、記憶が戻るのは時間の問題ですので』
黒『“あいつ”だぁ?』
カ『誰のことを言ってる』
“あいつ”………。
…………あ、もしかして……。
『姫香や美風様なら、面識があるはずです』
美『じゃあ君の言っている“あいつ”ってのは、あの時会った女の人ってこと?』
『その通りです。あいつは姫香が思い出した記憶通り、貴女の実の母親です』
…………あの人が……。
『できることなら思い出してほしくはありませんが、姫香が成長するための大きな試練です』
試練……?
それ、一体どういうこと……?
『覚えていないようですが、我は姫香が小さい頃から傍にいましたよ?ただ、次元間の移動ができなく、向こうにいる間は傍に入れませんでしたが』
ちょ、ちょっと待って……。
僕、小さい頃からミューズと一緒だったの!?
『まだはっきり思い出せていないようなので、混乱させることはしたくないのですが………』