• テキストサイズ

【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?

第4章 皆との1週間


美『それってさ、まるでヒメカは元々こっちの世界の人間だって言ってるような物だよ』


っ………!!

元々僕は、この世界の住人………?


黒『………マジかよ』

寿『じゃ、じゃあ、ヒメちゃんって一度向こうの世界にトリップして、またトリップして戻ってきたってこと?』

『その通りです』


………………。

………僕は、なんでトリップしたの?

一回目のトリップの原因は、何?


『…………今はまだ、言えません。ですが、姫香は昔から音楽の才能に恵まれていました。姫香のことを考えれば、この世界に戻すべきではないのですが、貴女にとってここが一番幸せをつかめる場所ですから』


ミューズ………。

……………確かに、ここでなら幸せをつかめるかもしれない。


寿『ヒメちゃん……?』


僕は趣味程度で音楽を楽しんでいたけど、よく考えると、暇さえあれば音楽に囲まれていたかも……。

音楽で幸せをつかむには、ここ以上にいい場所はないよね。


『この事務所は、良き未来で溢れかえっていますから』

寿『何々?とてつもなく気になる~!!』

カ『良き未来、か……』

黒『何か面白れぇことでも起こるのかぁ?』

美『興味深いね』

…………それって絶対、ST☆R((『姫香、それ以上は駄目ですよ』

あっ、未来に関することは言っちゃダメだったか?


『勿論。姫香が二度次元を渡ったせいか、この世界姫香が知る世界とは全く別物になりましたから。所謂、パラレルワールドですね』


じゃあさ、僕の知る物語にならない可能性があるってこと?


『そういうことになりますね』


え、それ嫌なんだけど。

それってさ、未来ここに来るであろう彼等に会えないってことでしょ!?

彼らの生歌聞けないとか有り得ないでしょ!?


『可能性の話です。もうここは、姫香が知る世界ではないですから』


………………。

……………でもなぁ……。


『もう丸っきり元には戻れません。姫香が彼らと出会った時点で、この世界の未来は変わりましたから』


………僕の知る世界に戻そうとしても、もう無理ってこと?


『はい。………姫香、ここは2次元ではなく3次元、現実です。未来が分かる現実世界など、ありえないでしょ?』


…………、そっか……。

それもそうだね………。

未来がわかっちゃ、何も面白くない。
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp