【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第4章 皆との1週間
――4日後
林ちゃんと出掛けた日からもう4日。
今日までに、林ちゃん→蘭丸→カミュ→龍也さん→嶺二という順番で出掛けてきた。
蘭丸とはぶらりと街中を歩き、裏通りや休めるところを教えてもらった。
楽器屋とかにも寄って、音楽についても語ったな。
僕の歌についてもかなり評価してもらい、かなり嬉しかった。
カミュとはスイーツバイキングをして、それから寮でケーキを作ってあげた。
こういう時、食べても太らない体質が嬉しく感じる。
ちなみに、例の美味しいケーキ屋さんにも寄った。
龍也さんとは、あのデパートで家具とか買うのに付き合ってもらった。
その時名前で呼んでもいいかと聞き、許可をもらったのだ。
勿論、敬語付きだけどね。
龍也さんには頭が上がらないよ、シャイニーさんみたいな人のお世話してるしね。
嶺二とは、嶺二の車でちょっと遠くまでドライブ。
穴場スポットを教えてもらったりして、かなりの気分転換になった。
嶺二は周りのことをよく見てるから、この日は色々助けられたよ。
そして今日は、藍と出掛ける日。
あのデパートを全部回れてないので、今日はそこで一日過ごす予定。
なんでも、開店してからまだ4日しか経ってないのに大繁盛だから、その理由を知りたいとか。
流石ロボット言うか、なんというか……;;
コンコン
「ヒメカ、準備できた?」
貴「藍?うん、できてるよ。今行く」
珍しい、あの藍が。
まだ時間前だというのに迎えに来るとは思わなかった。
ガチャ
貴「お待たせ。早いね、まだ時間前なのに」
美「早く行った方が良いでしょ?あのデパート、かなり混むみたいだし」
そういってる藍は、どこか嬉しそうだった。
表情には出てないけど、声がそうだった。
貴「早く行きたくてうずうずしてたの?(クスクス」
美「なっ……、そんなわけないでしょ」
貴「クスクス」
美「ほら、早く行くよ」
グイッ
貴「はいはい」
僕に言われたのが図星だったのか、顔が真っ赤。
それに、そんな照れ隠しなのか手を引っ張て歩いていく。
引っ張る力は少し強いけど、歩幅は僕に合わせてくれている。
藍はやっぱ可愛いな(クスクス