【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第4章 皆との1週間
貴「―――――ということです」
美「ふぅ~ん……。それでレイジとリンゴのことをそう呼んでいるのか」
貴「はい」
美「じゃ、ボクのことも“藍”って呼んで。それと、敬語なしね」
貴「えっ……?」
この時の僕の顔は、驚愕の色で染まっていただろう。
いやだって、“あの”美風先輩がそういうんだよ?
何かと礼儀とか時間に厳しいはずの美風先輩が。
天変地異が起こるぐらいの驚きなんだけど。
そんな僕に追い打ちをかけるように、更に驚きが降ってきた。
擬人化刀達の白鶴爺がいるかのように。
(?「驚いたか」)
………何か出てきたけど無視の方向で。
黒「んじゃあ俺もだ」
カ「ふん。寿の事をそう呼ぶからには当然、俺のこともそう呼んでくれるんだろうな」
貴「えっ、えっ………!?」
何この人たち。
昨日会ったばっかだよね?ねえ??
人見知りしてしまう僕が言うのもなんだけど、皆打ち解けちゃうの早いよ。
嶺二以外のQUARTET NIGHTのメンバー、仲良くするのかなりかかるイメージがあったんだけどなあ。
現実って、こういうのぶち破ってくるのホント旨いよね。
貴「……でも………」
美「でもじゃない。先輩命令」
職権乱用反対!!ちょっと使い方違う気もするけど!!
性格がこういうのとは知ってるけど、“先輩命令”使いすぎじゃない!?
美「ほら早く」
黒「いいから早くしろ」
カ「早くしろ。この俺を待たせるな」
この人たちって僕と仲良くしたいんだよね?
じゃなきゃ名前呼びとか言わないよね?
でも態度強すぎ。
………………でもまあ、こういう人達だし、仕方ない…。
貴「………藍」
美「!!」
貴「蘭丸………、カミュ……」
「「っ!」」
僕が呟くように名前で呼ぶと、わかりやすく反応した。
自分で言っておきながら嫌だったのか?←
寿「あはは!!皆すっごくわかりやすーい!!ヒメちゃんナイス!!」
貴「あっ、うん……?」
よくわからない。
嶺二は勿論のことだけど、…………藍も、蘭丸も、カミュも、何したいかわからない。
………でももしかして、照れてる……?
嶺二と一緒にしたくはないけど、
(ちょ、酷くない!?by嶺二)
さっきも同じようなことあったから……。
だとしたら………。
貴「クスクス」