第4章 皆との1週間

美「……ねえ、さっきから気になってたんだけど、嶺二とヒメカはいつ仲良くなったの?敬語も外してるし」

寿「なになに～。アイアイ嫉妬?(ﾆﾔﾆﾔ」

美「嫉妬?データでは知ってるけど、このボクが?」


美風先輩は何ともないように言い返すが、少し雰囲気が変わった。

…………戸惑ってる……?

何か、自分の知らない感情にでも襲われているのだろうか?


僕はゲームはやってないけど、ネットとかで『美風藍』については知ってる。

大丈夫だろうか……?

考えすぎてのオーバーヒートとかしないといいけど……。


美「で、どうしてなの?レイジだと話にならないから、ヒメカ答えて」

寿「アイアイ酷い!!!」

｢｢｢嶺二うぜぇ/レイジうるさい/寿黙れ｣｣｣

寿「皆ひどい!!!!!」


………これは、僕からは何とも言えないね……。

カルナイのこういうのって、日常的な物でしょ?どうせ。

アニメでもこういう展開って、よくあったし。

レジェスタ後半では見なくなっちゃったけど。

レジェスタカルナイ回は最高だったから良いんだけど。


黒「まぁいい。早く答えろ」

寿「あれれ?ランランも気になる!!?」

黒「黙れ」

寿「ランランー( ﾉД`)ｼｸｼｸ…」


うわぁ…………。

大の大人が泣くとか、恥ずかしくないのかよ；

僕結構引いたんだけど……。


カ「不本意だが、黒崎に同意だ」

黒「ア゛ァ゛!?」


黒崎先輩怖いよ。

そしてカミュ先輩はもう少し言葉選んで言いましょう。


黒「なんだとテメェ!!」

カ「本当のことを言ったまでだ」

美「二人とも煩い。これじゃあ、いつまでたってもヒメカから話を聞けない」

｢｢…………｣｣


流石美風先輩。

いや、マジでこの一言に尽きるよ。


美「ほら、早く話して」


そのまま美風先輩に即された。

なんか“話せ”と命令口調で言われてる気がするのは僕の気のせいだろうか?

………まあ、別に話しても何も変ではない話だからいいけど。


貴「始めは林ちゃんがきっかけですね」


いきなり嶺二のことから話してもわからないかもしれないから、林ちゃんのところから話すことにした。


貴「林ちゃんに“仲良くなりたい”って言われて、――――」