【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第4章 皆との1週間
いやぁ、でもね、今後ほかの人と楽器選びとかするんだろうけど、お金を出させてくれないと思うんだ。
何故かって?
だって今日の月宮さん、「退院祝いよ」とか「未来のデビュー祝いよ」とか何かと理由付けてたし。
てか、未来のデビュー祝いとかわけわかめだよ。
今週1週間、僕のお金はどれぐらい減ってくれるんだろうね。
ちなみに今は、レストランで昼食中です。
僕も月宮さんも、カルボナーラを食べています。
そして、月宮さんが話しかけてきました。
月「ねえねえ!ちょっとヒメちゃんにお願いがあるんだけど!!」
貴「なんでふか?(モグモグ」
月「食べながらしゃべらないの!……まあいいわ。それでね、その“月宮さん”と敬語、止めてほしいの」
貴「っ!?」
物を食べながら聞いていたので、驚きでちょっと吹き出しそうになった。
てか、何故今そんなこと言うの?
月宮さんは僕にとって先輩なんだから、敬語とかは当たり前なんだろうけど……。
貴「何故です?」
月「うちの事務所にね、ヒメちゃんぐらいの年の女の子がいないのよね~。それで、もっと仲良くなりたいと思って!!」
貴「理由は解りました。でも………」
僕ぐらいの年の女の子がいないのと、仲良くなりたいってのは繋がるのか?
………まぁ、いっか。
月宮さんにはこういう理屈みたいなのは通じないだろうし。
それに、断っても受け入れるまで言ってきそうだし。
………なにより、対等みたいに話せるのは単純に嬉しい。
貴「…………いえ、なんでもありません。じゃあ……、“林ちゃん”って、呼んでもいい?」
月「パァア)うん!良いわよ!!」
でもって言った先の言葉を飲み込み、違う言葉を言うと、“林ちゃん”はとても喜んだ。
そんなに嬉しかったのだろうか?
でも、僕も嬉しいからいいや。
ごちゃごちゃ考えるなんて面倒だしね。
貴「改めて、これからよろしくね、林ちゃん(微笑」
月「えぇ!よろしくね、ヒメちゃん!!」
あの後ショッピングの続きをし、ある程度の物は買い終わっので、今日のところは寮のところに帰った。
勿論、林ちゃんも一緒にだ。
そして、今日ほどショッピングが楽しいと思った日は、今までなかった。
林ちゃんに感謝だね。