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【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?

第4章 皆との1週間


月宮さんの後を着いていった先には、ブランド物がある店。

しかも高級ブランド店ですよ。

周りの店の名前を見ると、JILLSTUAR〇やStyle D〇liなど、3次元でも見たブランド店。

僕的には、少し前に合った〇APとかし〇むらで十分なんだけど。


月「さあ!貴方に似合う服を探すわよ!!」


月宮さんは、僕以上に張り切ってる。

いや、服とか見るのは結構好きだよ?

これでも女子力は結構ある方だと思ってる。

でもね、月宮さんには負けそうな気がする。

男のくせにあんなに女ものの服を着こなしてるところを見ると、ねぇ……。


貴「月宮さん……、僕、普通のでいいですから……;;」

月「ダメよ!!女の子なんだし、これから芸能界で働いていく以上、ファッションは重要よ!!」


いや、あの、僕人前に出る仕事ではないんですけど。

Minoriとして歌い手はやっていきますけどね、顔出しNGなんで。

…………でも、あんな楽しそうに服を見る月宮さんを見ると、止められない……。

まず、止めても無駄な気がするんだ。

そう思ってしまうのは、月宮さんが男に見えないせいだろうか?


月「ほらほら!早くこっちきなさない!!いいもの見つけたから!!」


早っ!!

まだ2分もたってないよ!?

と思いつつ、月宮さんのところに向かった。


貴「ってこれ、スカートじゃないですか!!」

月「そうよ。何か問題ある」

貴「イイエ、アリマセン」


スカートはあまり履かないってことを言おうとすると、月宮さんからの威圧。

断ったら面倒なことになることを予測し、すぐさま受け入れた。


月「それじゃあ、試着よろしくね!!その間、他のも選んでおくから!!」

貴「あっ、はい、ワカリマシタ」


もう何も言うまい。

今日この時僕は、この人に逆らっても無駄だということを学んだ。


それからというもの、月宮さんは僕を着せ替え人形化し、お昼になるまで遊んでいた。

一応僕も選んだりして買ったりもしたけど、ほとんど月宮さんが払ってくれた。

ありがたいことなのだが、僕としてはもっとお金を消費したかった。

でも、月宮さんは「楽器とか好きな物を買う時のためにとっておきなさい」と言い、僕にお金を出させようとはしなかった。
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