第1章 「おめでとう」と「これからも…」の間
「ねえ、なんでコレがここにあるの?」
そらがSPルームの中心にあるファンシーなバケツプリンを指さす。
「猫丸さんから幸せのお裾分けだそうですよ?」
瑞貴がにこやかに説明する。
どうやらこのバケツプリンは石神が黒澤に「相談料(?)」として渡したものだが、「後藤さんと二人では食べきれないからSPの皆さんにも」と持って来たらしいと。
「本命はちゃっかり別にあるって事か」
昴は不機嫌そうにバケツプリンをのぞき込む。
「でも猫丸の手作りには変わんないから……」
と、海司は備え付けのミニスコップで取り皿に掬い取って桂木に渡した。
「猫田さんのご好意だ。有り難く頂戴するとしよう」
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次の日、バケツは綺麗に完食されて持ち主の所に戻って来ました。
めでたしめでたし。
バケツの手書きメッセージ
幸せをバケツいっぱい♡